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プロダクト原則

プロダクト原則

今のSmartHRにとって「良いプロダクト」とはなにか。
その評価軸を定義したのが、このプロダクト原則です。

良いプロダクトは、良いチーム、そして良い対話から生まれます。
本原則は、プロダクトに関わるあらゆる関係者の対話をうながし、より大きな価値を、
より良い形で社会に届けるための共通言語として策定しました。

これは、一律に正否を判定する「ルール」ではなく、日々の意思決定を支える
「ポリシー」です。どうすればもっと良いプロダクトになるのか、チームで議論を深め、
その時々における最善の解を導き出すための指針として活用しています。

本原則は私たちを取り巻く環境の変化に合わせ、定期的に見直し、更新していくことを前提としています。

最終更新日: 2026-02-25

SmartHRの「5つのプロダクト原則」を表したシンボルのイラスト。信頼性・透明性・効率性・新規性・即効性の5つが並んでいる。

5つのプロダクト原則

1.信頼性

社会インフラとしての安心と安全

障害のない安定稼働、堅牢なデータ保護、高速なレスポンスを提供し、社会インフラとして信頼される品質を維持していること。

SmartHRはすでに数百万人に利用され、働く人々のインフラになりつつあります。ユーザーの業務を止めないことと、大切なデータを守ることは、私たちの最も重要な責務です。

  • 「早く出すこと」を優先して信頼性を損ねていませんか?
  • 開発速度と保守性のトレードオフについて、適切な関係者と議論をしましたか?
  • リリース前にリスクの洗い出しと、リスクに見合ったQA(品質保証)活動を行いましたか?
  • 万が一のときでもデータが保全され、ログから影響範囲や原因の特定ができますか?
  • セキュリティやデータプライバシー、法令遵守について専門家の意見を反映していますか?
  • ユーザーにとって妥当なSLOが設定され、遵守されていますか?
  • 大企業ユーザーによる大量のデータ投入や大規模アクセスについて考慮されていますか?
  • ユーザーに提供している情報が最新か、誤りがないかを確認していますか?

2.透明性

迷いと不安を排する情報設計

高いユーザビリティとアクセシビリティを備え、操作の結果を常に予測可能にすることで、ユーザーの労力と心理的負担を最小化していること。

機微な情報を扱うプロダクトにおいて、使いやすさの土台となるのは「安心」であり、「安心」は「予測可能性」から生まれます。私たちは作り手としてのバイアスを自覚し、ユーザーが迷わず使えることを客観的に評価する必要があります。

  • そのプロダクトや画面内でなにができるのか、ユーザーに正しく伝わっていますか?
  • 操作を実行した後になにが起きるか、ユーザーは事前に予測できますか?
  • 実行中のステータスや処理の結果は、ユーザーが理解できる言葉で即座に伝えていますか?
  • 意図しないデータの更新や削除を防ぐための、適切なガードレールや確認のステップがありますか?
  • 専門用語や独自の概念を押し付けず、初めて使う人でも使い方を理解できるようになっていますか?
  • ユーザーは自分の個人情報がどう扱われるかを理解し、安心して入力できますか?
  • 上記を開発チームの主観ではなく、実際のユーザーや、ユーザビリティやアクセシビリティの専門家に評価してもらっていますか?

3.効率性

ユーザーを主語にした
業務効率の追求

自社の組織体制やプロダクト構造の都合を排除し、ユーザーの目的達成のための最も効率的な手段を提供できていること。

ユーザーはSmartHRを操作したいのではなく、仕事を完了させたいのです。プロダクト構造や私たちの組織都合による不要な手間を排除し、ユーザーにとっての最短距離を提供しなければ、選ばれ続けることはできません。

  • その機能は、私たちのリポジトリやDBの構造、チームの境界線ではなく、ユーザーの業務フローに沿っていますか?
  • 他のプロダクトで入力済みの情報を、もう一度ユーザーに入力させている箇所はありませんか?
  • ユーザーの業務を「点」ではなく「面」で理解していますか?前工程や後工程、ソフトウェアの外側で起きていることまで含めて、最適化できないか検討してみましたか?
  • その業務自体を無くせないか、あるいは自動化できないか検討してみましたか?
  • プロダクトを跨いだ際でも、用語やインタラクション、サポートコンテンツに一貫性があり、ユーザーの認知負荷を下げられていますか?
  • 開発のしやすさを優先して、ユーザーに「運用で回避」を強いていませんか?

4.新規性

深いユーザー理解による
新たな価値提案

ユーザーの要求をその背景まで深く理解し、理想状態から逆算することで、既存の解決策を大幅に上回る新しい価値を提案できていること。

社会が変化し、技術が進化し続けている以上、まだ満たされていないニーズや、もっと良い解決策は必ずあります。既存のやり方を疑い、自由に発想し、新しいものを発明することが、私たちの競争優位性になります。

  • ユーザーに言われた要望ではなく、その背景にある課題を深く理解していますか?
  • ユーザーの困りごとに対して「それは私たちの役割ではない」と無意識に線を引いていませんか?
  • 競合との機能比較表を埋めるための開発「だけ」になっていませんか?
  • ユーザーにとって最高の理想状態はどんなものですか?はじめから現実的な案を考えていませんか?
  • 企画やデモの時点で、ユーザーから「絶対に使いたい」という反応を引き出せていますか?

5.即効性

Time to Value の最短化

導入しやすく、簡単に使い始められるプロダクトを提供することで、ユーザーが価値を実感するまでの時間を最短化していること。

私たちのゴールは作ることではなく、実際に良い変化を生み出すことです。Time to Value(価値実感までの時間)を測ることは、事業成果に直結するだけでなく、私たちがもっと良いプロダクトを作れるチームになるために、欠かせないフィードバックです。

  • 「利用率」だけでなく「利用までにかかる時間」をチームで見ていますか?
  • 「使われているか」だけでなく「価値を実感しているか」を測るための指標はありますか?
  • 膨大な初期設定やマニュアル学習を必須にせず、まずは部分的にでも使い始められるようになっていますか?
  • 導入プロセスの途中でユーザーが迷ったり、挫折したりしそうなポイントを特定し、解消していますか?
  • ターゲットを絞りすぎて、それ以外のユーザーにとって「使いこなせないプロダクト」になっていませんか?
  • 「導入担当者の忙しさ」を言い訳にしていませんか?それを解消するのが私たちの仕事です。

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