【開発者向け】電子政府(e-gov)の API に対応したライブラリ「kiji」を公開しました
e-Gov API に対応したライブラリ「kiji」を公開しました
これにより e-Gov の提供する API を ruby から簡単に利用することができます!
e-Gov ってなに?
聞きなれない言葉かもしれません。
簡単に言うと、社会保険・労働保険関連の手続きをウェブ上から簡単に行うために、総務省が運営している「電子政府」の窓口です。
例えば会社に新しく従業員を雇い入れる際には、
- 社会保険(健康保険、構成年金保険)の資格取得
- 雇用保険の資格取得
などの手続きが必要となります。
小さな会社では経営者が、比較的大きな会社では総務部や人事部の方々が担当されています。
給与明細に書かれている「健康保険料」「厚生年金保険料」「雇用保険料」などのアレですね。
「毎月こんなに引いちゃうの!?」なんて思われている方もいらっしゃるかもしれません。
けれどもこの保険制度のお陰で、保険証が貰え医療費の自己負担額が減ったり、育休・産休や、病気での休職時、失業時などに生活に必要なお金を受け取ることができるのです。
でも、この手続って結構メンドウなんです。
- ハローワークや年金事務所など様々な行政機関に出向いて用紙を入手する
- 書類を作成したら、また様々な場所に提出しにいく
- 営業時間は平日のごく短い時間帯
- 行ったら行ったで待たされる
などなど。
e-Gov はウェブ上から手続きを行えるようにすることで、これらの事務作業の負担軽減を目指しています。
e-Gov の歴史と kiji 公開の思い
2008 年より電子政府(e-Gov)のウェブサイト上で社会保険・労働保険関連手続きの電子申請の受付が開始されました。
2010 年には使い勝手の向上を図り、一括申請機能の提供が開始されました。
そして 2014 年 10 月、さらなる利便性の向上を目的に、外部連携 API 仕様が公開されました。
これまで様々な取組が行われてきた一方で、確定申告などで利用される国税の電子申告(e-Tax)と比べるとまだまだ普及度が低いのが実情です。
わたしたちは kiji の開発・公開によって e-Gov 外部連携 API に対応したソフトウェアが増えることを期待します。
そして、電子政府の認知度の向上、利用率の向上、及び利用の拡大に貢献し、もってユーザの利便性を向上することを目指します。
SmartHR 作ってます
e-Gov のおかげで書類の「提出」は今後も楽になっていきそうです。
一方で書類の「作成」は依然メンドウなままです。
- どの書類が必要なのか分かりづらい
- いつまでに手続きを行えば良いのか分かりづらい
- たくさんの書類を作らなければならない
- 専門用語が多く、難解で記載内容が合っているか不安
- 小さな会社では専門家にお願いする余裕がない
私たちはこれらの問題を解決するために、現在 SmartHR というサービスを開発しています。
SmartHR を通じて、このメンドウな手続きを分かりやすく、簡単に、親しみやすくしたいと思っています。
そして、全ての人が安心してよりよく働ける世界を実現します。
kiji の説明
キジ(雉子、雉、学名: Phasianus versicolor)は、キジ目キジ科キジ属の鳥の一種で、日本の国鳥です。
オスは美しい緑色の羽で覆われ、長い尾と目の周りに赤い肉腫を持つことが特徴です。
飛ぶのはそれほど得意ではない一方で、発達した筋肉により時速 30 キロメートルで走ることができます。
古来より日本人と関わりの深い鳥として「日本書紀」、「万葉集」、「桃太郎」をはじめ、様々な文学作品に登場してきました。
国鳥であるにも関わらず狩猟が許可されているというちょっと悲しい鳥でもあります。
kiji のロゴは「きじ馬(あるいは雉子車)」と呼ばれる、九州地方に伝わる郷土玩具をモチーフとしています。
※ 記載情報は、発表日現在のものです。情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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