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メンタルヘルスケアに絶対解なし。社内外に多様な選択肢があることが重要?  〜 SmartHRが「従業員のメンタルヘルス不調」に関する調査を実施 〜

 株式会社SmartHR(本社:東京都港区、代表取締役CEO:芹澤 雅人)が運営する「SmartHR 人事労務研究所」は、「従業員のメンタルヘルス不調」をテーマにした調査を、メンタルヘルス不調の経験のある現在正社員・役員の方824人を対象に実施いたしました。

アイキャッチ。メンタルヘルスケアに絶対解なし。社内外に多様な選択肢があることが重要?SmartHRが「従業員のメンタルヘルス不調」に関する調査を実施

■ 調査結果要約

  1. メンタルヘルス不調を感じた人のうち、21.8%が休職
  2. 不調の改善で社内の制度・取り組みに効果を感じた人は約75%
  3. 産業医への相談・上司との面談を行っている人のほうが改善する割合が高い
  4. 改善に効果的だった取り組みとして、趣味・娯楽が最多

■ 調査結果
1. メンタルヘルス不調を感じた人のうち、21.8%が休職
在職期間中にメンタルヘルスに不調を感じたことがあると回答した人のうち、不調が判明したときに休職した割合は21.8%でした。

グラフタイトル、メンタルヘルス不調が判明した際に休職した割合。n=824。休職ありが21.8%、休職なしが78.2%。

また、休職された経験のある方を給与制度および管理職・非管理職で分けたところ、年功序列型は約20%が管理職、約80%が非管理職だったのに対して、成果主義型は管理職が約45%、非管理職は約55%と給与制度で分布に違いが見られました。

グラフタイトル、メンタルヘルス不調が判明した際に休職した方の内訳。n=180。年功序列型(n=84)は管理職が20.2%、非管理職が79.8%。成果主義型(n=96)は管理職が44.8%、非管理職が55.2%。

2. 不調の改善で社内の制度・取り組みに効果を感じた人は約75%
メンタルヘルス不調を感じた当時の勤務先にメンタルヘルスケアに焦点を当てた取り組みがあったかを問う設問では、半数を超える53.8%が「取り組みはなかった」と回答しました。

グラフタイトル、「メンタルヘルス不調を感じた当時の勤務先にメンタルヘルスケアに焦点を当てた取り組みがあったかどうか」。n=742。取り組みあり・利用したことありが17.1%、取り組みあり・利用したことなしが29.1%、取り組みなしが53.8%。※無回答を除く

一方で、「取り組みがあり、利用したことがある」と回答した人に、メンタル不調の改善のために利用した・行った社内での取り組みの効果の有無を聞いた質問では、約75%が効果があったと回答しています。

グラフタイトル、「勤務先での取り組みのうち、効果を感じたものがあったか」。n=113。効果を感じたものがあった、が74.3%、効果を感じたものはなかった、が25.7%。

もっとも効果を感じた取り組みは「産業医への相談」で22.6%となりましたが、大きくポイント差が出た取り組みはなく、それぞれに合った取り組みが選択できる環境の柔軟さが求められることがわかります。

グラフタイトル、「メンタルヘルス不調を感じた際に勤務先で行った取り組みのうち、最も効果を感じたもの」。n=84。「産業医への相談」22.6%、「同僚とのコミュニケーション」が17.9%、「上司や人事と面談」が16.7%、「企業独自の病気休暇制度の利用」が16.7%、「交流や健康にまつわる福利厚生の利用」が11.9%、「社内相談窓口の利用」が8.3%、「時短勤務への変更」が3.6%、「その他」が2.4%。

3. 産業医への相談・上司との面談を行っている人のほうが改善する割合が高い
不調が改善した人と不調が続いている人を比較したところ、不調が改善した人の方が産業医への相談は16.1pt、上司や人事との面談は6.7pt多い結果になりました。

グラフタイトル「メンタルヘルス不調が判明した際に、勤務先で利用した・行った取り組み(複数回答)」。n=113、不調が改善したn=80、不調が続いているn=33。「産業医への相談」で不調が改善した52.5%、不調が続いている36.4%、「上司や人事との面談」で不調が改善した40.0%、不調が続いている33.3%、「社内相談窓口の利用」で不調が改善した30.0%、不調が続いている30.3%、「同僚とのミュニケーション」で不調が改善した「27.5%、不調が続いている27.3%、「企業独自の病気休暇制度の利用」で不調が改善した22.5%、不調が続いている18.2%、「交流や健康にまつわる福利厚生の利用」で不調が改善した22.5%、不調が続いている21.2%、「時短勤務への変更」で不調が改善した15.0%、不調が続いている15.2%、「その他」で不調が改善した2.5%、不調が続いている3.0%。

4. 改善に効果的だった取り組みとして、趣味・娯楽が最多
メンタルヘルス不調を感じた際に社外で行った取り組みを問う設問では、52.0%が「趣味や娯楽」を選択し、ついで「運動」が33.2%、「睡眠の改善」が31.6%と続きました。一方で、「生活の改善」や「人や動物のコミュニケーション」など多くの選択肢が20%を超えており、複数の選択肢を柔軟に選べることの重要性が伺えます。

グラフタイトル「メンタルヘルス不調を感じた際に、社外で行った取り組み(複数回答)」。n=684。「趣味や娯楽」52.0%、「運動」33.2%、「睡眠の改善」31.6%、「人や動物とのコミュニケーション」26.8%、「医療機関の受診」25.7%、「生活の改善(運動・睡眠・食生活を除く)」21.5%、「食生活の改善」15.9%、「転職・退職」11.0%、「その他」3.4%。

また、行った社外での取り組みのうち、もっとも効果を感じたものを聞いたところ、「趣味や娯楽」が27.5%を占める結果になりました。業務から一定の距離を取った、自分らしさと関わる取り組みに改善の効果を感じやすいといえます。グラフタイトル「メンタルヘルス不調を感じた際に社外で行った取り組みのうち、最も効果を感じたもの」。n=684。「趣味や娯楽」27.5%、「運動」19.0%、「医療機関の受診」13.8%、「人や動物とのコミュニケーション」12.7%、「睡眠の改善」8.8%、「転職・退職」7.0%、「生活の改善(運動・睡眠・食生活を除く)」6.0%、「食生活の改善」2.0%、「その他」3.2%。

■ SmartHR 人事労務研究所 総評
 メンタルヘルスの不調問題は会社規模、業種問わずに発生する可能性があり、人事労務担当者が抱える課題の中でも難易度が高いものだと思います。その中で「勤務先での取り組みに対する効果の感じ方」は75%近くの方が「効果があった」と回答されていることは、人事担当者の心の拠り所になるのではないでしょうか。また、社外での取り組みの重要性も把握し、周囲の方の理解促進を図ることで社内外の取り組みに対する効果を最大化させられるかもしれません。答えのない課題への対応は不安との戦いになりますが、今回の調査結果は人事労務担当者を勇気づける結果となったのではないかと考えています。(人事労務研究所所長 副島智子)

■ 調査概要

  • 回答者:正社員としての在職中に、メンタルヘルス不調の経験のある現在正社員・役員の方 824人 (年功序列型 412人、成果主義型 412人)
  • 調査期間:2022年5月23日〜2022年5月24日
  • 調査手法:インターネット調査
  • 調査委託先:株式会社マクロミル

※本調査結果の二次利用は「出典元:SmartHR 人事労務研究所」を記載いただきご使用ください

■ 「SmartHR 人事労務研究所」について
 人事労務のより良い在り方を研究する組織「SmartHR 人事労務研究所」は、「始めよう、次代への労務改革」をテーマに、主に下記の3つの役割を担っています。

  • 人事労務のベストプラクティス(最も効率的で効果的な方法)の定義
  • 学術的な観点から人事労務の分析
  • 人事労務の新しいキャリアの構築・提供

■ 株式会社SmartHRについて
 2013年1月23日設立。2015年11月にクラウド人事労務ソフト「SmartHR」を提供開始。雇用契約、年末調整などの人事・労務業務のペーパーレス化や、従業員サーベイや分析レポートなど蓄積された情報を活用する人材マネジメントまで、多様な人事・労務の業務効率化を実現します。「SmartHR」は総務省が提供するe-Gov APIと連携しており、Web上から役所への申請も可能。煩雑で時間のかかる人事・労務管理から経営者、担当者、従業員を解放し、企業の生産性向上を後押ししています。
 2020年には関西支社に続き九州、東海にも拠点を開設。2021年、シリーズDラウンドで海外投資家などから約156億円を調達し、累計調達額は約238億円となりました。

■ 会社概要

  • 社名:株式会社SmartHR
  • 代表取締役CEO:芹澤 雅人
  • 事業内容:クラウド人事労務ソフト「SmartHR」の企画・開発・運営・販売
  • 設立:2013年1月23日
  • 資本金:9,990万円
  • 所在地:東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー
  • 企業URL:​https://smarthr.co.jp/ 

※記載情報は、発表日現在のものです。情報は予告なしに変更されることがありますので、 あらかじめご了承ください。

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