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「開発力の最大化は、ノイズを取り除くこと」- エンジニア副社長の仕事の任せ方

◆SmartHRでの役割

勝股:まず、読んでくれる方に向けて内藤さんがどんなことをしている人なのか簡単な自己紹介をお願いします!

内藤:SmartHRでは取締役副社長兼、チーフプロダクトオフィサー(CPO)として、メインサービスSmartHRの開発をリードしています。

開発以外では、評価制度の設計や知財系の業務なども担当していますし、総務省に出向いて社会保険システム連絡協議会という会合にも出席することもあります。

勝股:SmartHRには最高技術責任者(CTO)もいますが、チーフプロダクトオフィサー(CPO)との違いを教えてください!

内藤:CTOは長期的な技術選定や組織運営まわりを、CPOの私はSmartHRにどんな機能を実装していくかの意思決定など、プロダクト寄りな部分を管掌していると言えばイメージしやすいかもしれません。

SmartHRの会議室

 

◆メンバーに対しての姿勢や意識していること

勝股:内藤さんのメンバーへの姿勢は「マイクロマネジメントをせず、任せる。ケツは持つぜ!」といった印象を個人的に持っているんですが、メンバーに対しての向き合い方で意識してることなどありますか?

内藤:基本的にはメンバーに任せようと思っています。理由はいくつかあるのですが、大きい理由で言えば自分にマネジメント力がそこまでないと思っているのと、やっぱり個々のメンバーに自律駆動で動いてもらうのが最もパフォーマンスが高いと思っているからですね。

簡単でない選考を通過してきたメンバーなので、採用したからには信頼してなるべく任せたいと思っています。

勝股:例えばイベントへの登壇や、それこそ溜まったゴミ捨てみたいなことまで、開発業務外のことをよくされてる(僕がやらなくて本当すみません)と思うんですが、何か意識してることなどありますか?

内藤:強く意識している部分で言えば、ノイズになり得る開発以外の業務は、できる限り私が担当するようにしています。もちろん有志がいれば尊重します。開発が好きなエンジニアが多いと思っているので、メンバーが集中して開発できるようサポートはしています。

私が開発を多く握ってしまうよりも、他のメンバー全員がパフォーマンス高く自律的に動いてくれたほうが、会社全体としての開発力は高まると思っています。

結果として「SmartHR社にいたから成長できた!」とか「仕事楽しい!」とか、思ってもらえたら嬉しいですね。

勝股:ぼくと同じ人間なのに、なんでこんなに器の大きさに違いが出るんだろう。

 

指を複雑に絡めながらインタビューに答える内藤

 

◆プロダクトで大切にしていること

勝股:組織についてのお話は割りと聞けたかなと思っています。次はプロダクトに対するこだわりや、意識していることなど教えてください。

内藤:シンプルであること、わかりやすいこと、この2つはとても大切にしています。シンプルであることを担保し続けるのはとても難しくて、ユーザーさんの質問やご意見から課題の本質に踏み込み、課題をなるべく汎用化させるように心がけています。

勝股:特定の会社の御用聞きにならないようにしているってことですね。

内藤:そうですね。わかりやすさという点でも、ユーザーさんが1を見て10を理解しやすいようなルールやパターンを掴んでもらったら操作の予想がつきやすいものにしたいと考えています。「わかりやすい!」とお褒めいただくこともありますが、まだまだカイゼンの余地があると感じています。プロダクトをもっといいモノに出来ると思うと、腕が鳴りますね。

勝股:やだカッコイイ…。

 

◆開発する上で大切にしていること

勝股:今度は開発をすすめる上で、こだわっていることなどあれば教えてください。多少、エンジニアの方向けな内容を意識していただけると嬉しいです!

内藤:プロダクト同様、シンプルさを大切にしています。職人的で「凝った」実装は意識して避け1つのファイルやクラス、メソッドを大きくしないなどコードや処理の流れをシンプルにするのを心がけています。こういったことを通して、自分以外の人が読みやすく、将来の自分が読みやすい状態を保てていれば、結果としてメンテナンス性も高まると考えています。

他にはユーザーさんが本当に欲しいものをつくるように心がけています。ユーザーさんの実際の問い合わせ内容に目を通すなど、一次情報に触れてから目的や課題の本質を考えるようにしています。

先に言ったことを実現するためにも、効果の高い開発ができるよう試行錯誤を重ねています。例えば、開発に関するMTGは毎週水曜日に集約して行い、極力他の曜日にMTGを入れず開発に集中できるようにしています。

加えて、楽しく働けるようにレビュー時のLGTM画像やテストデータをどれだけ面白くできるかなどのユーモアも忘れません(笑)。

勝股:テストデータが野球選手名鑑っぽくなっていたのはそういうことだったのか。

 

◆SmartHR 社のいいと思うところ、カイゼンが必要なところ

勝股:SmartHRのいいところ、カイゼンが必要なところを教えてください。未成熟な部分もきちんと伝えていきたいと思ってます。

内藤:弊社のいいところはバリューを体現できているメンバーがたくさんいることですかね。ありがたいことにこちらの指示を待たずに、自ら進んで課題を設定しては適切な対処をしてくれるので、大胆に任せることが出来ています。フランクで遊び心を持ったメンバーも多いので、Slackで大喜利が始まったり、ユニークなemojiも多く、コミュニケーションが活発にとられています。

勝股:バリューがよく言葉遊びで使われていることは、本当にいいことだなって思っています。バリューがメンバーの普段使いの言葉になっていて、組織に浸透していると言っていい水準だと思っています。

内藤:そうですね。一方でカイゼンが必要なところは、まだボードメンバーに未熟な部分があるところでしょうか。大きい絵を描く力、決断して進める力はまだまだ成長余地があるかなと思っています。「よしなにやって〜」というやり方ではうまくいかない部分もありますよね。

勝股:そうですかね?あまりそう思いませんが、自分に求める水準が高いということなのかもしれません。個人的には「俺はなんでもできる!」ってスタンスより、いいと思ってます。

インタビュー中、定期的に代表の宮田が覗いてくる

◆一緒に働きたい人

勝股:最後に、どういった人と働きたいか教えていただけますか?

内藤弊社にはフランクで率直な人が多いので、その社風に馴染んでバリューが発揮できそうな方と働きたいですね。あとはユーザーの方に価値を届けるのがすごく大切なので、目的を忘れないで全体最適出来る方とか。業務から話はそれますが、お酒が好きなメンバーも多いので一緒にワイワイできる方だとなお良いですね。

弊社は組織としてはまだ未成熟ですし、制度やルールなど整っていない部分もあります。一方で、大胆なチャレンジを肯定する文化や、これからのマーケットを創っていく楽しさなどは提供できると思っています。

どちらの側面も好きになってもらえて、その上で「一緒に働きたい」と思っていただけるとすごく嬉しいですね。

勝股:最後までカッコイイ……。ありがとうございました!

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